C O R P O R A T E S O C I A L R E S P O N S I B I L I T Y R E P O R T
素材の可能性を追求し、
人と社会の未来を支え続けます
高い志を持つ
誠実に行動する
自ら成長する
チームの力を活かす
挑戦しつづける
大 同 特 殊 鋼 グ ル ー プ 経 営 理 念
クッチャロ 自然の森だいどう
80 クッ 1989 3 ラ ール *
45 コ ク 中
IB EN
2005 クッ ル
*ラ ール :
行 動 指 針
2
トップ ッ ー
4
6
特集
1
大同特殊鋼の
BCM
の取り組み
事業継続のために
8
特集
2
大同特殊鋼の研究開発の取り組み
社会の発展を支えるために
10 2016
ト ックス
12
[社会性報告]社会への責任と貢献
13 CSR
16
ス ーク ル ー
16
18
19
21
25
[環境性報告]地球環境への責任と貢献
26
ト
31
40
42
ー
45
[経済性報告]コーポレートデータ
45
ループ
46
ループ
47 ISO
ス
編集方針
企業は、社会の一員として、環境はもちろん社会全体の持続的発展に貢献することが求められます。当社では、こうした企業活動に おける社会的責任を包括的に伝えるツールとして、
2006
年度から環境報告書に代えてCSR
報告書を毎年刊行しています。対象と範囲
本報告書の閲読対象は大きく分けて、当社のステークホルダー(お客様、株主・投資家、地域社会、従業員など、当社事業に関わるすべ ての方々)、公共機関、メディア、教育関係などを想定しています。報告対象範囲としては、社会性報告、環境性報告、経済性報告という トリプルボトムラインに沿ってカテゴリー分けをしています。
報告対象期間
2016
年4
月1
日∼2017
年3
月31
日(一部2017
年度の活動を含みます)報告書発行日
2017
年9
月(前回発行2016
年11
月)「特別を超える価値」を提供し、持続可能な
未来社会の実現に貢献する企業を目指します。
トップメッセージ
当社は、創業
100
周年を迎えた2016
年8
月、大同特殊鋼グループ経営理念を新たに制定すると同時に、グループ
スローガン「
Beyond the Special
」を掲げました。1916
年の創業以来、「他とは違う特殊なもの 、特殊な製法・工
法」を追求し、多種多様な特色を備えた特殊鋼を生産して
きました。そして、
100
年を経た今、産業界は大きな変革のときを迎え、当社を取り巻く環境も刻々と変化していま す。この大変革時代を乗り越え、企業の社会的責任を果た
していくために「
Beyond the Special
」、「特別を超える価値」を提供し、持続可能な未来社会の実現に向けてよりよ い“ものづくり”を続け、社会からのご期待・ご要望に応えて いきたいと考えております。
2017中期経営計画を確実に実行し、
企業競争力を高めていきます。
現在、
2017
年度を最終年度とする中期経営計画を実行中です。
2016
年度はその中間年度であり、初年度で種まきした諸施策を確実に結果につなげていくための重要な
1
年でした。重点施策の一つである『 お客様との共創』では、製品別から顧客別組織へと改編した営業部門によるア カウント型営業を軸に、お客様と密接なコミュニケーション を進められるようになりました。いち早くニーズを捉え、グ ループ内の製品群、技術力を余すところなく提供し、共に 創り上げていくための組織としてその機能を果たしつつあ ります。
『 成長領域への注力』としては、
2017
年1
月に磁石の製造販売を担うグループ会社
2
社を合併しました。EV
やHEV
など自動車の電動化を支える高機能磁石は、今後大きく需 要が拡大することを見込んでおります。この両社が合併す ることにより幅広い製品ラインアップが揃い 、今後はお客
様のご要望に対し最適な製品を迅速に提案してまいりま す。加えて、自動車用ターボ部品を製造するグループ会社 の設備増強も進めております。これまで欧州中心だった ターボ搭載車は、中国や北米、更に日本にも広がりを見せ ています。燃費効率向上による省エネルギーに効果的な ターボエンジンの世界的な需要に対し、高品質、高付加価 値の製品を提供していきます。
2013
年に製鋼プロセスの効率化を目的として、知多工場へ
150
トンアーク炉を新設しました。これに続き昨年は、渋川工場の
25
トン真空誘導炉、知多工場の再溶解炉が稼働を始めています。これらの戦略投資は、溶解プロセスの
最適化や製造プロセスの更なる高度化により品質(
Q
)、コスト(
C
)、納期対応能力(D
)の競争力を高めるためのものであり、今後の確実な戦力化を目指してまいります。また、 タイでは自動車用型鍛造部品の製造が本格化しました。北 米ヒューストンに設けた新拠点では、石油・ガス掘削分野 の中長期の成長を見込み、営業活動を継続しています。こ のような海外拠点をしっかりと活用しながら、重点施策の
3
つめの柱『QCD
競争力の強化』を推進してまいります。これらの重点施策を実行に移していくうえで重要なのは 「人」です。社員一人ひとりが働きがいを持ち、健康でいき いきと日々の業務に取り組むことこそが、ものづくり力を 高め、企業を成長へと導く原動力となります。社員がその 能力を最大限発揮し、企業と共に成長していくことができ るよう「働き方改革」にも積極的に取り組んでまいります。 まずは今年度より、会議の回数や時間、資料などを「半 減」、生産面では、支・故障や型替えの頻度、所要時間を 「半減」する「半減運動」をスタートさせました。今後は長 時間労働の是正や社員の意識改革を進め、ワーク・ライフ・ バランスを実現してまいります。
代表取締役社長
省エネルギーの推進と組織体制強化に
よる、グループ一体となった
リスクマネジメント・コンプライアンスに
取り組んでまいります。
電力をはじめ多くのエネルギーを消費する当社にとって、 限られた資源を有効活用し、環境負荷低減に最大限努めて いくことは、経営の最重要課題であると認識しています。
2016
年秋に発効された「パリ協定」では、地球規模の環境問題について世界各国が互いに協力し、課題解決に当らな ければならないという強い意志が表明されました。こうし た状況も踏まえ当社では、中長期省エネルギー目標として、
「
2030
年度までに10%
以上削減(2013
年度BAU*
比)」を策定しています。この目標の達成に向け、更なる投資で 各設備の省エネルギー化を推進していきます。
また、コンプライアンスおよびリスクマネジメントは企業 経営の根幹を成すものであると位置づけ、大同特殊鋼グ ループ一体となった体制の強化に取り組んでいます。環境 活動と連携したリスクマネジメントおよびコンプライアンス
強 化を目 的に活 動していた全 社プロジェクトを「
CRM
(
Corporate Risk Management
)部」として組織を格上げ し、監査および内部統制機能についても集約いたしまし た。これにより、海外を含む大同特殊鋼グループ全体を掌 握し、機動力をもって課題解決を推進する体制を構築して まいります。素材の可能性を追求し、
“ものづくり力”を高め、
よりよい未来社会の実現に
貢献してまいります。
当社は新たな
100
年を迎えるためのスタートを切りました。これから先も特殊鋼という素材と共に、次の世代へよ り豊かで明るい未来を引き継いでいくための“ものづくり 力”を一層高めていきたいと考えています。そして、持続
可能な未来社会の実現のため、「特別を超えた」ところにあ
る素材の可能性を信じ、追求し、人々の暮らしと産業の発 展に貢献する企業であり続けたいと考えています。
この
CSR
報告書を通じまして当社の活動内容をご理解いただき 、一 層 のご支 援を賜りますようお願 い いたし ます。
産業機械:
ネオジム熱間塑性加工磁石
MQ3
(株式会社ダイドー電子)
ット
大同特殊鋼と社会の関わり
特殊鋼は、原料のほとんどが鉄スクラップを主体としたリサイクル品であることはご存じですか
?
社会での役目を終えた鉄鋼製品が、スクラップ原料となって新たな製品に生まれ変わります。リサイクルされた
スクラップ原料に色々な種類の合金を加えることで異なった特性を有することができる特殊鋼は、社会の中のさま
ざまな分野で活用されています。自動車や航空機のほか、幅広い産業分野を支える製品を生み出している私たち
大同特殊鋼は、環境負荷低減と未来指向の製品開発のため日々挑戦し続けています。
エネルギー:
タービンディスク
電
電
ル ー
自動車:
タービンホイール
燃
ー
ー
ー 中
航空機:
流通・サービス
2.7
%
エンジニアリング
5.4
%
特殊鋼鋼材
36.6
%
機能材料・磁性材料
33.4
%
自動車部品・
産業機械部品
21.9
%
エレクトロニクス:
ステンレス鋼極細線(日本精線株式会社)
*
ル
自動車:
エンジンバルブ(フジオーゼックス株式会社)
中
ル
ル
燃
医療:
医療用チタン
体
ー
素
事業別
売上高
構成比
(2016年度)
* 太さ11ミクロンという人の髪の毛(約50∼100ミクロン)
よりも細いステンレス鋼線を生産しています。
自動車:
真空浸炭炉「シンクロサーモ
®」
ット
極
ド
F E A T U R E
特集
1
大同特殊鋼の
BCM
の取り組み
事業継続のために
大規模な災害や重大な事故が発生したとき、いかに被害を最小限に食い止め、
人命を確保しながら、なおかつ速やかに復旧し事業を継続することは、企業が
果たすべき重要な社会的責任であると考えています。災害や事故だけでなく、
あらゆる事象やリスクを想定した事業継続マネジメントおよび事業継続計画の
策定を進め 、不測の事態においてもステークホルダー の皆様の期待・要請に
応えられる企業を目指していきます。
2011年3月に発生した東日本大震災によって、企業や組織は、巨大な
津波や強い地震動による深刻な被害を受け、電力、燃料などの不足に 直面しました。また、経済活動への影響は、サプライチェーンを介して、 国内のみならず、海外の企業にまで及びました。この甚大な災害の教訓 も踏まえ、企業・組織の事業継続能力の一層の向上が求められるように なっています。
●
BCM
の考え方災害や重大事故発生後、残存する能力で事業を継続するためには、許 容される供給量を保ち、かつ許容される期間内に復旧することが必要と なります。これを果たすために、復旧期間短縮策の検討および災害・重 大事故発生時の方針、体制、手順などの整備を平常時から進めておくこ とが、BCMの基本的な考え方です。
*BCM (Business continuity management)
●基本方針
当社は、自動車産業をはじめ、航空機、船舶、産業機械などさまざま な産業分野へ重要部品の素材を供給し、その発展に寄与しています。こ の社会的な供給責任を安定的に果たしていくために、「BCM(事業継続
マネジメント)」を策定・運用し、継続的に改善していきます。
当社の事業特性から、事業継続を図るうえでの方針を右記のとおり定 めています。
事業継続マネジメント(
BCM*
)の必要性と概要について
大同特殊鋼の
BCM
について
内閣府「事業継続ガイドライン第三版」より抜粋
BCP部会 防災部会
・人命確保対策の策定と実行
― 、安否確認システムなど
・設備停止期間短縮のための事前対策
策定と実行
― 、危機管理による維持
更新
・迅速に納入体制を復旧するための情
報の整備
・供給バックアップ体制の構築
・ スク
・BCM ト
人命確保のためのハード対策 供給責任を果たすためのソフト対策
[役割]
[組織]
BCM-WG ●事業継続のための体制構築
当社ではまず「人命確保の策定と実行」を最優先課題と位置づけ、
2011年4月より耐震補強や避難訓練をはじめとした防災・減災に取り組
んできました。現在は「お客様への供給責任を如何に果たすか」という視 点に立ち、BCP**の策定を進めています。
また、災害や重大事故などが発生した際には社長を本部長とする緊急 対策本部を立ち上げ、各設備の稼働状況確認と速やかな復旧および代 替生産の検討や製品の安定供給を迅速に行う体制を構築します。
**BCP (Business continuity plan)
BCP 後 後 &
100%
ル
BCMに取り組むうえでは、社員の安全確保や安否確認も大きな課題です。東日本大震災のような大規模な地震やそれによって引き起
こされる災害が、いつ、どこで発生するかを正確に予測することは難しいですが、人命確保を最優先として、あらゆる被害を最小限に抑え るために、平常時からの準備と訓練が重要と考えています。
●大規模災害に対する取り組み
当社は愛知県内に主な製造拠点を置いています。東海地区では、南海トラフ地震(東海・ 東南海・南海地震連動型)の発生が予測されていることから、大規模地震の対応と共に、 津波被害を想定した防災・減災対策を強化しています。
愛知県内の事業所においての地震・津波避難訓練では、名古屋市内で震度6の地震が
発生、高さ10メートルの津波が襲来、工場内部まで浸水することを想定し、防災対策本部
を拠点建物の3階、または4階の高所に設置し、工場内にいる者も海抜10メートル以上の
高所避難所に避難することとしています。毎年実施する各事業所での訓練の中で明らか になった課題はBCMの策定に活かしています。
加えて、防災無線の増強、安否確認システムの機能向上など、迅速な情報伝達のため のハードとソフト両面を強化し、大規模災害に備えた防災・減災対策を進めています。
F E A T U R E 1F E A T U R E
防災・減災の取り組みについて
星崎工場での防災訓練(建物屋上へ避難)
新システム導入後の正門
名古屋市● 知多工場●
●知多工場正門の
IC
ゲート化知多工場(愛知県東海市)では、正門にICカードを活用した入退場自動認証システムを
導入し、2016年11月に運用開始しました。
知多工場は、伊勢湾に面した知多半島の付け根に位置し、大規模地震発生時には津波 の襲来が予測されています。そのため、津波到達までに迅速かつ正確に安否確認を行う 必要があり、人命確保最優先を念頭にシステム導入を図りました。
従来は正門警備員が入講許可証を目視確認し通行許可を行っており、災害発生時敷地 内に何人いるのか把握できない状態でした。これをICカードチェックにより入退場履歴を
データ化し、随時場内在籍者を把握できる体制としました。また、導入時の課題として、 日々3,000人規模の往来者、大型トラック、通勤バス、乗用車、自転車ほかさまざまな移
動手段で往来する来場者の捕捉、朝夕のピーク時間帯に渋滞を発生させないことなどが ありましたが、車両認証にETC車載器のシステムをICカード認証と併用するなどにより、
正確かつスピーディーな認証システムを設置することができました。
本システム導入後の大規模地震発生を想定した避難訓練では、避難すべき全対象者の 捕捉とICカードを活用した避難完了者チェックが可能となり、安否確認集計が確実に行え
F E A T U R E
特集
2
大同特殊鋼の研究開発の取り組み
社会の発展を支えるために
始まりは鋼の研究から
あらゆる産業分野において技術革新が急激に進む現代にあって、より高特性・高次元の素材や技術が 求められています。約100年前に始まった特殊鋼の研究以来、培ってきたフロンティアスピリットと共に、
これからも産業の発展に貢献する研究開発に取り組んでいきます。
● 磁石の製造と開発について
当社の磁石材料事業は、長い歴史のうえに成り立っています。1976年に3社合併(大同製鋼株式会社、日本特殊鋼株式会社、特殊製鋼株
式会社)し、現在の大同特殊鋼となって以降は、ほとんどすべての磁石の量産を経験してきました。現在では、希土類磁石に特化した事業を行っ ています。
研究開発においては、1986年に研究を開始したサマコバ(SmCo)焼結磁石、ネオジム(NdFeB)ボンド磁石(MQ1)について、製造法を
確立し製品化してきました。特にネオジム磁石では、研究開始の翌年1987年にネオジムボンド磁石(MQ1)を製品化、続いて1992年ネオ
ジム熱間塑性加工磁石(MQ3)量産技術の確立に成功し、両磁石を国内で初めて事業化しています。更に、2003年に高磁力・高耐食性を
特徴とするサマ鉄ボンド磁石(SmFeN)を開発し事業化、2010年にはPLP(Press Less Process)製法を導入し、高磁力、高耐熱性を持
つPLP焼結磁石を開発し、量産に至っています。
特 徴 主な用途
サマコバ(SmCo)
焼結磁石
●強力な磁力と耐熱性に優れる
●錆びにくい一方、硬度が低く欠けやすい
モーター、小型発電機、音響機器、 電子レンジ、オーブン など ネオジム(NdFeB)
ボンド磁石(MQ1)
●プラスチックやゴムと混ぜ合わせた磁石粉を成形した磁石
●加工しやすいため、複雑形状や薄肉品に向く HDD
スピンドルモーター、 携帯電話の振動モーター など ネオジム熱間塑性
加工磁石(MQ3)
●リング形状磁石としては世界最高峰の磁気特性を有する
●高い耐熱性があり、磁石内部からの腐食がほとんどない
自動車用電動パワーステアリング (EPS)用モーター など
サマ鉄ボンド磁石 (SmFeN)
●強力な磁力と耐熱性、耐食性に優れる
●希土類資源の有効活用
各種モーター、磁気センサー
PLP(Press Less Process)
焼結磁石
●ネオジム焼結磁石の一種
●ネオジム焼結磁石を上回る高磁力と高耐熱性
自動車用駆動モーター、 エアコン、スピーカー など
● 重希土類完全フリー磁石の開発まで ≪背景≫
自動車用電動パワーステアリング用モーターなどに使用されているネオジム熱間塑性加工磁石(MQ3)は、省希土類を実現し、当社グ
ループ会社である株式会社ダイドー電子の工場(岐阜県中津川市)で量産しています。従来工法ではリング状でしか安定的に製造すること ができませんでした。しかし、お客様のニーズや使用用途の拡大、また市場規模の大きさなどの点から、平板形状での製造プロセス開発 を進めることとなりました。
≪成果と将来≫
MQ3の製造工法である「熱間加工法」では、磁粉を焼き固めて製造する「焼結加工法」よりも微細な結晶で成形することができます。
結晶が微細であればあるほど磁石性能は高まり、耐熱性に優れるという特性が得られます。この「熱間加工法」についての研究を深耕 させ、お客様側の製品設計の最適化などと共に共同で開発した結果、ジスプロシウム、テルビウムを全く使用しない平板形状の「重希土類 完全フリーネオジム熱間塑性加工磁石」の開発に成功しました。
平板形状での製造が可能になったことにより、今後の研究が進めば 、より複雑な形状の製造が可能になるかもしれません 。自動車を
当社の研究開発は、創業から
2
年後の
1918
年にその歴史がスタートしました。
日本ではまだ黎明期にあった電気炉製鋼技術と特殊鋼製造について研究を重ね、
そこで得た知見を土台として、これまで多くの新素材・新技術の開発に取り組ん
できました。磁石材料の研究開発もその一つです。今や人々の暮らしになくては
ならない「磁石」。その可能性を追求し、よりよいものづくりにつなげていきた
いと考えています。
技術開発研究所(名古屋市南区)
MQ3リング磁石
F E A T U R E
重希土類完全フリー磁石がハイブリッド車用モーターに世界で初めて採用されました
2016年7月12日、当社は、本田技研工業株式会社(以下、Honda)と共同でハイブリッド(HV)車
用モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネ オジム磁石の実用化を発表しました。新たに開発した磁石はHondaが2016年秋に発売した新型「フ
リード」に採用されています。
ハイブリッド車などの電動車に搭載される駆動モーターには、世界最強の磁力を持つネオジム磁石 が使用されていますが、高温環境下で使用されるため高い耐熱性が要求されます。
その耐熱性を確保するため、重希土類元素(レアアース)であるジスプロシウムやテルビウムを添加 していました。しかし、重希土類は世界的に有力鉱床が偏在し、希少金属(レアメタル)にも分類される ため、安定調達や材料コストの面でリスクを抱えており、これら重希土類元素の使用量を低減すること が、ハイブリッド車駆動モーター用にネオジム磁石を使用するうえでの大きな課題の一つでした。
当社のグループ会社である株式会社ダイドー電子では、ネオジム磁石の一般的な製造工法である 「焼結工法」とは異なる「熱間加工法」により磁石を量産しています。そして 、この「熱間加工法」の 技術を当社が更に進化させると共に、Hondaが磁石形状を見直すなど、これまでの駆動モーター開
発の経験を活かし、共同で開発を進めた結果、重希土類元素を全く使用せずにハイブリッド車用駆動 モーターに適用可能な高耐熱性、高磁力を備えたネオジム磁石を世界で初めて実用化しました。この 技術の採用により、課題であった重希土類元素の制約から脱却し、資源調達リスクを回避できると共 に、調達ルートの多様化も図ることが可能となりました。
今後も引き続き、重希土類完全フリーを維持しながら、更なる高特性化に向けた磁石の開発を推 進していきます。
●「車載用重希土類フリー磁石」が「
2016
年日経優秀製品・サービス賞最優秀賞日経産業新聞賞」を受賞日本経済新聞社が主催する「2016年日経優秀製品・サービス賞」において「車載用重希
土類フリー磁石」が、最優秀賞日経産業新聞賞を受賞しました。
1982年に始まり、2016年で35回目を迎えた「日経優秀製品・サービス賞」は毎年1回、
特に優れた新製品・サービスを表彰するもので、41点(最優秀賞18点、優秀賞23点)が
選出されました。
「車載用重希土類フリー磁石」は、最優秀賞のうち、産業用機器や消費財などで独創的、 先進的な製品を表彰する「日経産業新聞賞(5点)」に選ばれ、受賞に至りました。
i-DCD駆動モーター用ローター 重希土類完全フリー磁石
2017年7月5日、名古屋マリオットアソシアホテルにおいて、希土類‐鉄磁石の魅力と将来を
考えるシンポジウム「Aiming at The Rare Earth Iron Age」を開催しました。
当社主催の本シンポジウムでは、磁石材料を発明した4人の著名な研究者と、自動車メーカー
をはじめとする磁石ユーザーの開発担当者を招き、講演いただきました。 産官学合わせて約 人が参加し、盛況のうちに閉幕しました。
★
ユニフォームのデザインを一新
創業100周年を機に、事務服を廃止し、ユニフォームのデザイン
を一新しました。
同じデザインのユニフォームを着用することで、役割や働き方 が異なる一人ひとりが互いに「同じ働く仲間」として認め合い、ダ イバーシティを活かす風土づくりを進めていくことが期待されて います。デ ザ イン
性、機能性の観点か ら多くの工夫が施さ れたユ ニ フォーム です。
★
南木曽町と森林の里親契約を締結
創業100周年を記念し、創業者の福沢桃介が水力発電事業に取
り組んだ長野県木曽郡南木曽町との間で「森林の里親契約」を
2016年11月1日に締結しました。当社が里親となった森林を
「だいどうの森」と命名し、今後、南木曽町の森林整備を支援する と共に、社員が参加して植樹などの森林保護活動に取り組んでい きます。
2016
年度の主なトピックス
T O P I C S
T O P I C 0 1
創業
100
周年
記念式典を開催
2016年8月25日に東海市芸術劇場(愛知
県)において、創業100周年記念式典を開催
しました。
当日は、役員および社員、OB、大同特殊鋼
グループ各社の関係者など約1,000名が出席
しました。記念式典では、創業からの歴史を 綴る映像で100年を振り返ると共に、グルー
プ経営理念、行動指針、グループロゴを発表 しました。出席者は、大同特殊鋼グループ一 体となって、次の100年へ向けた新たな一歩
渋川工場で世界最大級の真空誘導炉(
25
トン
VIM
)が
稼働開始
2016年6月、渋川工場(群馬県渋川市)で世界最大級の真空誘導炉が稼働を開始しました。
新VIM炉は、設備能力としては25トンと世界最大級であり、原料となる金属を真空中で溶解
精錬するため、製品の清浄度が向上します。産業機械やエネルギー分野、航空機および自 動車関連向け高合金製品の中長期的な需要拡大に対応するため導入しました。新VIM炉の
導入により、溶解プロセスの効率化や製品の高級化を進め、素形材事業におけるQ(品質)、 C(コスト)、D(納期対応能力)競争力を強化していきます。
エコキャンプツアー
2016
に過去最多の
60
名が参加
当社が主催するエコキャンプツアーを2016年8月1日から3日に
かけて北海道枝幸郡浜頓別町で開催し、社員とその家族、地元ス タッフを含め、過去最多の60名が参加しました。
エコキャンプツアーは、クッチャロ湖(同町)ほとりに広がる当社 の所有林「クッチャロ自然の森だいどう」を訪れ、キャンプや植樹 を通じ環境保全・自然愛護の意識を高めてもらおうと2006年に初
めて開催し、今回で6回目です。参加者からは、家族で一緒に植樹
をしたり、キタキツネなどの野生動物を見たりなど、雄大な自然を 楽しみながら、さまざまな体験ができたとの感想が届きました。
タイ型鍛造品製造拠点
開所式
当社の100%子会社であるDaido Steel (Thailand) Co., Ltd.
は、2017年3月8日に開所式を開催しました。同社はASEAN地区
における自動車鍛造部品の現地調達ニーズの高まりに合わせ、
2015年に日本、米国に次ぐ大同特殊鋼グループの型鍛造品製造拠
点としてタイに設立されました。当社が開発した高生産性、高歩留、 操作性の簡素化、品質精度向上などの特徴を持つ熱間高速横型鍛 造機を導入し、型鍛造品の拡販を進めていきます。
T O P I C 0 2
T O P I C 0 3
T O P I C 0 4
T O P I C S
CSR
(
Corporate Social Responsibility:
企業の社会的責任)の重要性が海外だけでなく国内
にも浸透しています。社会の持続的な発展を維持していくために、経済面だけでなく環境面、社会
面も含めた活動が企業に求められています。
当社では、お客様、株主・投資家、地域社会、従業員をステークホルダーと捉え、トリプルボトム
ライン(社会、環境、経済)に基づいて全方位的な活動を行っています。
社会への責任と貢献
大同特殊鋼の考えるステークホルダー
大同特殊鋼の考える企業活動
当社は 、企業倫理憲章の制定、行動基準の明文化などを通じて全社に社会的責任への指針を周知徹底させて
います。
2007
年度には
CSR
の推進体制を刷新し、全社的な
CSR
への取り組みの更なる強化を図っています。
CSR
経営
CSR
推進体制 概念図
CSR
2007
CSR
CSR
指示
CSR
委員長: 社長執行役員 副委員長:副社長執行役員、
CSR
総括役員事務局: 経営企画部 リスクマネジメント委員会
内部統制委員会
企画委員会
海外委員会
通商委員会
人事労務委員会
安全委員会
衛生委員会
技術委員会
環境委員会
エネルギー委員会
IT委員会
報告
各委員会のCSRに関する事項について
活動状況を確認
各事業部門・各事業場 本社・支店・営業所 グループ会社
CSR
ガバナンス体制
当社では、変化の激しい経営環境に対応すべく、コーポレー ト・ガバナンスを経営の最重要課題の一つと認識し、経営の効 率化、意思決定の適正化・迅速化および経営の透明性の確保 に向けた取り組みを行っています。
当社は監査役会設置会社制度を採用し、社外取締役
2
名を含む取締役会および社外監査役
2
名を含む監査役が業務執行を監督・監査する体制を採用することにより、コーポレート・ ガバナンスの充実を図り、意思決定の適正化・迅速化と経営の 透明性・公正性を確保しています。
また、執行役員は各グループ会社の監査役または取締役を 兼務し、業務執行状況の監査および助言を行い 、連結経営の 強化に努めています。
当社のコーポレート・ガバナンスの状況については、当社
Web
サイトにて「コーポレート・ガバナンスの状況」を開示しています。
➡ http://www.daido.co.jp/ir/policy/governance.html
[業務執行・監査および内部統制の仕組み] 2017年6月28日現在
解
解 解
解
株主総会
グループ会社
CRM部※ (内部監査)
監査役会
監査役 3名
うち、社外監査役 2名
会計監査人 (外部監査)
社長執行役員
副社長執行役員
経営会議
委員会
・リスクマネジメント ・内部統制 など
執行役員 執行役員会
各事業部門
関連事業部 など
取締役会
取締役 10名
内、社外取締役 2名
※ 2017年6月28日付で、監査およびリスク管理強化のため、組織の見直しを行い監査部をCRM部としました。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
CSR経営
リスクマネジメントとコンプライアンス
当社では、リスクマネジメントおよびコンプライアンス重視の 経営を実践しています。
具体的には、リスクマネジメントに関する基本的な事項を「リス クマネジメント規程」にて定めているほか、当社グループにおい て近い将来に発生が予想されるリスクおよび潜在的リスクのマネ ジメントについて審議する機関として、「リスクマネジメント委員 会」を設置し、リスクマネジメントおよびコンプライアンスの全社 統括責任者として、リスクマネジメント・コンプライアンス担当役 員を選定しています。
また、コンプライアンスの相談・通報窓口として、担当の役員、 担当部門および社外の弁護士につながるホットラインを設置して います。更に、「大同特殊鋼企業倫理憲章」および「大同特殊鋼 の行動基準」を制定し、全従業員およびグループ各社に周知徹底 しています。また、創業
100
周年を迎え、大同特殊鋼グループ経営理念を制定し、行動指針を一新しました。併せて、「大同特殊 鋼の行動基準」の考え方を解説した行動基準ガイドブックも改訂 しました。
併せて、
BCP
(事業継続計画)の策定も進めています。自然災害を含む重大事故が発生した場合に備え、関係者のいち早い情 報の共有化、スピーディーでかつスムーズな対応処置、および企 業活動への影響の最小化を目的として「重大事故発生時の緊急 対応体制規程」を定め、全従業員およびグループ各社に周知して います。
2016
年度には、自然災害だけでなく、重大設備事故への迅速対応を目的として、
BCP
を大幅に見直しました。今後も、より実践的な
BCP
の策定を進めていきます。また、財務報告の信頼性を確保するため、金融商品取引法に 対応した当社およびグループ会社における体制の整備と運用に 関する基本的な事項を「内部統制規程」にて定め、「内部統制委 員会」を設置しています。
今後も当社グループ全体としてのリスク管理体制の強化に努 めていきます。
●2016
年度における取り組み
「リスクマネジメント委員会」を継続開催し、重点管理リスクへ の対応など平時のリスクマネジメントに関する課題、対策につい て審議を行いました。特に、地震・津波などの災害に備える各種 施策の実施、技術情報漏洩防止に向けた取り組みについては、 役員をリーダーとする全社横断的なワーキング・グループ活動を 展開しました。
コンプライアンスについては、内部通報制度の窓口および受 付手段を社内報などにより周知したほか、階層別研修などの定 期的開催および社長メッセージの発信などにより、法令順守およ び企業倫理の徹底に取り組みました。
財務報告の信頼性確保については、「内部統制規程」および 「内部統制委員会規程」に基づく運用を継続しました。
上記事項については、関係部門における内部統制システムの 整備・運用状況および今後の整備・運用計画と共に、取締役会に 報告しました。
8 ルール
1. 顧客、社会に信頼され、満足される「技術・サービス・品質」を通じて社会に貢献する。
2. 公正、透明、自由な競争と適正な取引を行う。また、政治、行政との健全かつ正常な関係を保つ。 3. 株主をはじめ、社会と広くコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示する。
4. 社員の多様性、人格、個性を尊重すると共に、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現する。 5. 環境問題は、人類共通の課題であることを認識して、積極的、自主的に行動する。
6. 良き企業市民として、企業倫理・法令遵守による企業活動を行う。また、個人情
報・顧客情報保護に留意する。国際的な事業活動においては、現地の文化・慣習 を尊重し、その発展に貢献する経営を行う。
7. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として
対決する。
8. 経営トップは、本憲章の精神の実現のため、率先垂範して社内への徹底、グルー
プ企業・取引先への周知および社内体制の整備を行うと共に、本憲章に反する 事態が発生したときには、自ら問題解決に当たり、迅速かつ的確な情報公開を行 い、再発防止に努め、厳正な処分を行う。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
CSR経営
16 15 14 13 12 11 10 09 08 07 06
1.2
0.8
0.4
0
ステークホルダーに対する取り組み
当社は、「お客様」
「株主・投資家」
「地域社会」
「従業員」といったステークホルダーに対して、社会・環境に配慮し
た事業活動を行っています。
●
品質保証委員会
大同グループでは、昨今の大きく変化する社会環境の中、
2006
年から、品質担当役員を委員長とした「大同グループ品質保証委員会」活動を実施しています。[委員:大同各工場の工場 長、グループ内の製造会社の品質保証部門長]
委員会では、情報共有化による「重要課題の早期解決」、共通 課題の改善による「品質クレームの未然防止」、ベース活動によ る「品質保証基盤強化」などを図り、大同グループとして更にお 客様の信頼を確固たるものにするための活動を展開しています。 また、資格づけ教育の充実、競技会などによる第一線作業者 のスキルアップなど、人財育成活動にも力を入れています。
ク ー
[品質保証委員会の主な活動]
人財育成活動(例)
1
• 全社の総知を結集 • 品質ソリューションセンター • 水平展開活動
2
• 識別管理強化
(ツールの拡大、教育)
• 変化点管理の強化
• 過去トラブル事例集の蓄積・活用
3
ース• 分析分科会 • 非破壊検査分科会 • 火花検査分科会 • 規格分科会
• 重要品質課題の早期解決 • 品質クレームの確実な再発防止
• 資格づけ教育の充実、競技会など
による第一線作業者のスキルアッ プを図っています。
超音波探傷競技会 風景
3
『人財育成』『精度管理向上』
『新技術』の視点で改善に取り組み
基本に立ち返り、公的規格をはじ めとしたお客様要求事項の明確化
• 品質クレームの未然防止
• 品質保証基盤強化(含む、人財育成)
お客様に対する取り組み
ループ
ループ ループ 体
CS
Customer Delight CD
●
品質教育
当社では、「品質は現場で造り込む」との基本思想から、第一 線作業者に対する品質教育に力を入れています。
具体的には、
Q7
手法(パレート図、散布図、特性要因図など)、
N7
手法(連関図、系統図、マトリックス図など)、IE
手法(工程分析、作業分析、稼働分析など)などを階層別に全社員に対し て教育し、それらの手法を自主管理活動(
JK
=小集団サークル活動)など現場改善活動の実践で活用し、大きな成果を得てい ます。なお、優れた自主管理活動を行ったグループに対しては 表彰を行い、更なるモチベーションアップに努めています。
●
製品中の有害物質管理
製品に対する有害物質の非含有要求が益々高まる中、当社で は、環境
ISO14001
、品質ISO9001
などを活用し、製品中の環境負荷物質を管理する体制を強化しています。
[ ]
• カドミウムおよびその化合物 • 6価クロム化合物
• 鉛およびその化合物 • 水銀およびその化合物 • ポリ臭化ビフェニル類(PBB類)
• ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)など
[ ループ
ISO9001
]大同各工場:全工場認証取得済み
• 特記事項(渋川工場)
AS9100(航空宇宙品質システム)、
および特殊工程認定Nadcap
(熱処理、非破壊検査、材料試験)取得 グループ会社:全製造会社で認証取得済み
ー
大同本体: 約1,167テーマ/年
(うち品質関連242テーマ)
グループ会社:約829テーマ/年
自主管理活動実践教育
大同グループ小集団活動発表大会
品質調査実践講座:受講状況
また、スタッフのものづくり力の向上を目的に、
2009
年から「品質調査実践講座」を開講しています。
これは、座学と実習により、製品の出来栄えを評価する機械・ 内質試験に対する理解を深めることを狙いとしています。
ステークホルダーに対する取り組み
お客様に対する取り組み
株主・投資家に対する取り組み
コ ー
●
株主・投資家の皆様とのコミュニケーション
株主の皆様には、期末・第
2
四半期決算後に送付する報告書などの刊行物のほか、アニュアルレポート、
CSR
報告書、有価証券報告書、工場見学会などを通じた幅広い情報提供を行っていま す。また、個人投資家の皆様に対しては、上記情報ツールを自社
Web
サイトで開示し、当社グループに対する理解を深めていただけるよう努めています。
また、ステークホルダーの方々が当社グループに対する一層 の理解を深めていただけるよう、自社
Web
サイトに、社長メッセージのほか、業績概況、グループ情報、トピックスなどの関連 情報を掲載しており、幅広くかつタイムリーな情報提供に努めて います。
このほか、当社の経営状況や経営戦略をご理解いただく機会 として、機関投資家・証券アナリストの方々を対象とした決算説 明会を年
4
回開催すると共に、中期経営計画説明会や主要工場の施設見学会を開催しています。また、国内外の機関投資家、ア ナリストとの個別ミーティングを精力的に実施し、継続的なコ ミュニケーションの確保に努めています。
これらの
IR
活動で寄せられたご意見は、経営層をはじめとする社内各部門にフィードバックし、今後の事業経営に反映させるよ う努めています。
工場見学会
アニュアルレポート アニュアルレポートのセグメント情報
Webサイトの株主・投資家情報ページ
0 300,000 200,000 100,000 20162017 0 8,000 4,000 2,000 6,000 20162017 0 300,000 200,000 100,000 20162017 0 20,000 15,000 10,000 5,000 20162017 0 150,000 100,000 50,000 20162017 –1,000 1,500 1,000 500 –500 0 20162017 0 30,000 20,000 10,000 20162017 0 3,000 1,000 2,000 20162017 0 15,000 5,000 10,000 20162017 0 2,000 1,500 500 1,000 20162017
ENGINEERING TRADING AND SERVICE
NET SALES Years ended March 31 (millions of yen)
NET SALES Years ended March 31 (millions of yen)
SHARE OF NET SALES
(%)
SHARE OF NET SALES
(%)
OPERATING INCOME Years ended March 31 (millions of yen)
OPERATING INCOME Years ended March 31 (millions of yen)
5.4% 2.7% MAIN PRODUCTS
Steelmaking equipment, industrial furnaces and facilities, environmental equipment (for drainage, exhaust, waste disposal and treatment facilities), machine tools, machine maintenance
MAIN PRODUCTS
Sale of Group company products, welfare services, real estate and insurance busi-ness, golf course management, analysis business, outside software sales business
PARTS FOR AUTOMOBILE AND INDUSTRIAL EQUIPMENT
HIGH PERFORMANCE MATERIALS AND MAGNETIC MATERIALS SPECIALTY STEEL
AT A GLANCE
NET SALES Years ended March 31 (millions of yen)
NET SALES Years ended March 31 (millions of yen)
NET SALES Years ended March 31 (millions of yen)
SHARE OF NET SALES
(%)
SHARE OF NET SALES
(%)
SHARE OF NET SALES
(%)
OPERATING INCOME Years ended March 31 (millions of yen)
OPERATING INCOME Years ended March 31 (millions of yen)
OPERATING INCOME Years ended March 31 (millions of yen)
21.9%
36.6% 33.4% MAIN PRODUCTS
Specialty steel for automotive parts, indus-trial machinery parts, electrical machinery parts, construction, tool steel, etc. Specialty steel products and materials manufacturing, distribution, raw material sales, transportation and logistics
MAIN PRODUCTS
Stainless steel, nickel-based alloys, electri-cal and electronic parts, magnetic material products (OA·FA motors, automotive meters, sensors, measuring device components, etc.), alloy powder (magnetic powder for HEV), titanium products (medical titanium alloys, shape-memory alloys), welding wire
MAIN PRODUCTS
Die forging, precise hot forging, welded parts (automotive parts and bearing races) / Open die forging (parts for boats and ships, industrial machines, heavy electric machines, steelmaking equipment, chemical equipment, oil drilling rigs, and spacecraft and aircraft) / Casting (manga-nese railway rails, components for automobiles, industrial machines, electric machines and furnaces, advanced cast steel products, etc.) / Precision casting (automotive, industrial machines, electric machines, telecommunications equipment, etc.) / Engine valves, compressors, hydraulic equipment, machine tool parts
04 05
AT A GLANCE
AT A GLANCE
UTILIZING OUR STRENGTHS, AIMING AT FURTHER GROWTH Year ended March 31, 2017
ANNUAL REPORT 2017 R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
地域社会に対する取り組み
中
6
ループ
コ ー
星崎工場
星崎工場では、毎年桜の季節に開催す る「観桜会」が恒例行事となっています。 地域の皆様にグラウンドを開放し、
3
日間で約
1,500
人の方に桜見物を楽しんでいただいています。
1973
年に始まり、毎年9
月に開催している「秋の祭典」では、地域の方とのふれ あいを図るため、地域中心の運動会と従 業員対象の競技大会を実施しています。
渋川工場
ス ル
毎年
8
月に「大同ふれあいフェスティバル」を開催し、日頃から工場運営へのご理 解・ご協力をいただいている地域の方々 に、盛りだくさんの企画・イベントを楽し んでいただいています。
地域の環境美化活動として、鍛造工場 と製鋼工場の間を流れる前金沢川と川沿 いの市道の河川清掃を実施しています。
●
地域社会貢献活動
各事業場における主な活動は以下のとおりです。
知多工場
ー ス
東海市の横須賀・養父・高横須賀・中ノ 池自治会が毎年
8
月に主催する「サマーフェスタ元浜」に協賛しています。キャラ クターショー、盆踊り、花火などが行わ れ、毎年多くの皆様が訪れます。
ー
知多工場が隣接する西知多産業道路 横須賀インターチェンジと周辺道路の清 掃活動を行っています。これは、東海市の 「花と緑いっぱいの美しいまちづくり」の 活動の一環として行っており、毎年多くの 従業員が参加しています。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
名演奏家シリーズ
中部日本放送株式会社の企 画・主催により1987年に始ま
り、1991年から当社の単独協
賛で「名演奏家シリーズ」を毎 年開催しています。本シリー ズは「大規模ホールでのオペ ラ、フルオーケストラの演奏 に飽き足らない音楽愛好家の 皆様に、室内楽専用のホール で一流の演奏をじっくりと楽し んでいただく」というコンセプ トに基づき、個性的なリサイタ ル・シリーズとして、地域の音 楽文化に貢献しています。
築地テクノセンター
築地テクノセンターのある名古屋市港区東築地学区の恒例行事「納涼盆踊り大会」 「東築地学区大運動会」開催のため、毎年グラウンドを開放しています。
10 26 電気文化会館
ザ・コンサートホール
若林
顕
ピアノ・リサイタル11 8 電気文化会館
ザ・コンサートホール
成田
達輝
ヴァイオリン・リサイタル ピアノ:中野翔太11 21 電気文化会館
ザ・コンサートホール
ワルター・アウアー
フルート・リサイタル ピアノ:沢木良子12 5 電気文化会館
ザ・コンサートホール
吉野
直子
ハープ・リサイタル∼川本嘉子のヴィオラとともに∼2016 プ ラ
2017 プ ラ
11
16
三井住友海上しらかわホール
ライナー・キュッヒル
ヴァイオリン・リサイタル
ウィーン・フィルの 名コンマス 退任後初の 名古屋公演
大同特殊鋼
創業
100
周年記念
家族で音楽を楽しもう!
親子でめいっぱい音楽を味わうスタイルが人気の プログラムが名古屋初開催。
創業100周年を記念して当社が単独協賛しました。
5
4
デザインホール (ナディアパーク3F)レ・フレール
バギ・ウギ・ライブin NAGOYA
川崎テクノセンター
ボランティア活動と して、
2003
年 度 から工場周辺のゴミ拾い活 動を月に
2
回のペースで実施しています。
王子工場
ラ ド
工場休日に近隣住民 にグラウンドを開放し、 地元の少年野球チーム などに利用していただ いています。
毎年、名古屋市立東築地小学校の
3
年生約
100
名による工場見学を受け入れ、学校の授業に貢献しています。
©Winnie Kuchl
1
20
愛知県芸術劇場コンサートホール
大同特殊鋼創業100周年記念
チョ・ソンジン
ピアノ・リサイタル
ショパン 国際コンクール 優勝の実力と才能 本シリーズ再登場!
©Ramistudio.com
12
1
電気文化会館ザ・コンサートホール
藤木
大地
&
福田
進一
デュオ・リサイタル∼カウンターテナーとギターによる “音の旅”∼
©K.Miura
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
従業員に対する取り組み
健康・衛生体制
100
2016
〈大同特殊鋼グループ健康経営宣言〉
「安全と健康は幸せの原点」であり、
「人財は会社の宝」という認識の下、
「社員が生き生きと働く大同特殊鋼グループ」を
築き上げます。
― 重点施策―
1.
高ストレスの予防
2.
疾病の「早期発見・早期治療」の促進
3.
「一人ひとりの健康意識向上」の支援
●
疾病の「早期発見・早期治療」の促進
当社では、充実した産業保健スタッフ体制で、疾病の早期 発見・早期治療の取り組みを行っています。
ス ッ 体
産業医 常勤 3
非常勤 4
保健師 13
ヘルスキーパー 4
合計 24
・ 全年齢対象で胃、大腸、婦人科検診
受診可(会社、健保補助)
スク
・ 全年齢対象で血液検査実施
・ 有所見者は産業保健スタッフで
継続フォロー
・ 健康診断結果から、産業医面談で
受診勧奨実施
●
「一人ひとりの健康意識向上」の支援
当社では、健康保健組合と協力しながら、食事、運動、禁煙と いった個々のニーズに合った健康支援を情報提供や体験を通じ 行っています。
2017
年から定期健康診断に併せて、体力診断(柔軟性、俊敏性、バランス力)と体組成測定を始めました。自ら の体力年齢を数値化することで、気づきにつなげ、個々人の運動 意欲向上を図ります。
・ 各事業所イベント
(ウォーキング、ボウリングなど) ・ 体力診断
・ 体組成測定、ストレッチ体操
・ 保健師出前教育
・ 健康情報発信
・ 禁煙デーの設定
ー ・ 糖尿セミナー
・ ヘルシーメニュー昼食会
ル ルス ー体
* Employee Assistance Program
労働組合
上司
専門機関 (医師・弁護士など) 産業保健
スタッフ
従業員
家族
EAP*
(外部カウンセリング)
●
高ストレスの予防
2016
年度より「職業性ストレスチェック」を実施し、高ストレスの判定と希望者に対する医師面談を開始しました。 また、産業保健スタッフにより継続的なフォローを実施すると 共に、個人のニーズに沿った対応(
EAP*
、外部機関)の活用も行っています。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
仕事と生活の調和
ラ ス ー ラ ス
入
●
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて
従業員のさまざまなライフスタイルに合わせた働き方を可能 とするため、フレックスタイム制度をコアタイムなしで導入してい ます。年次有給休暇についても、半日単位での利用や、付与
2
年後に失効してしまう休暇を
1
年につき5
日、最大55
日まで積立可能とし、家族の介護やボランティア活動などでの利用を可能とし ています。
●
育児支援制度
育児を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める育 児休業や深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度として、次の ような制度を導入しています。
小学校3年生までの子を養育する従業員
を対象とする。
小学校卒業前の子を養育する従業員を対 象とし、子の数にかかわらず1年に10日ま
で有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。
●
介護支援制度
介護を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める所 定労働時間の短縮、時間外労働の免除・制限、深夜業務の制限 のほか、法令を上まわる制度として、次のような制度を導入して います。
介護対象者1人につき、通算365日間を 最 大3回 まで 分 割して 休 業 を 取 得 で
きる。
家族を介護する従業員を対象とし、介護 対象者の数にかかわらず1年に10日まで の有給の休暇を付与する。(半日単位で 取得可能)
●
勤務地限定制度・キャリアリターン制度
育児や介護などで本人が希望し会社が認めた場合は勤務地を 限定できる制度を導入しています。また、出産、育児、介護、配 偶者の転勤を事由とした退職者のうち、退職から
5
年以内に再雇用を希望する者は会社に登録し、社内に求人が発生したときに、 登録者全員の職務履歴と業務内容などを勘案のうえ選考して再 雇用する、キャリアリターン制度を導入しています。
●
エイジフリー社会を目指して
希望者全員の
65
歳までの継続雇用制度の導入などを企業に義務づける改正高年齢者雇用安定法が
2013
年に施行されましたが、当社はこれに先駆けて
1992
年から定年後再雇用制度を導入しており、その後も労使協議を経て制度の改正を続け、現在の 「マイスター制度」として社内に深く浸透しています。
●
ダイバーシティ推進プロジェクト
従業員一人ひとりがやりがいや充実感を持って仕事をしていく ことが当社のものづくりを支える原動力となります。
年齢や性別などの属性にかかわらず、全員が「働きがい」を感 じられる会社を目指して「ダイバーシティ推進プロジェクト」を設 置し、環境づくりを進めています。
当社では、まず「女性の活躍推進」に主眼をおいた活動から取 り組みを開始しています。採用に関しては、女性の採用比率に目 標を設定しています。従来から鉄鋼業は「男性の職場」と思われ がちであったことなどから、当社で活躍する女性従業員の姿を紹 介することで当社への理解を深めていただき、応募者増を図って います。また、入社後の女性従業員が、特に製造現場に配属さ れ活躍できる職域を拡大するため、配属職場の理解促進や就労 環境の更なる改善を進めています。
更に、従業員がその能力を最大限発揮できるような育成を念 頭においたキャリアプランの検討、社内風土や意識改革のため の研修の実施、多様な人材の活躍を支援するための制度改定な どを着実に推進していきます。
●
女性の活躍に関する公的な認証取得
ー ド ー
社員が仕事と生活の調和を図ることがで きるよう積極的に取り組んでいる企業とし て、
2005
年10
月に愛知県より認証を受けており、現在も認証の継続維持をしています。
ー
2015
年12
月、女性の活躍促進に向け、トップの意識表明や採用拡大、職域拡大、育 成、管理職登用のほか、ワーク・ライフ・バ ランスの推進や働きながら育児・介護ができ
る環境づくりなどの取り組みを行っている企業として、愛知県よ
愛知県ファミリー・ フレンドリー・マーク
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み
従業員教育
中 ー
●
プロフェッショナル人材の育成
生涯教育体系に基づき階層ごとに必 要な知識・技能を習得することで、段階 的に「ものづくりのプロフェッショナル」 へと成長していきます。
●
大同グループ新入社員研修
木曽駒ヶ岳にて
7
泊8
日の合宿研修を実施、大同ゆかりの地から社会人への第 一歩を踏み出します。ここでは、社会人と しての気質・知識を学びます。
●
ダイバーシティ推進
女性エキスパート
*
新入社員の技術学園での教育および、受入職場の上長や管 理職にもダイバーシティの理解と推進を 目的とする教育を実施し、
1
年後の配属に備えます。
ー ルス ッ コース 体
ス ートコース 体
L3 ) L2 L1
JK(Q7/N7)手法講座
洋上大学
ダイバーシティ推進研修 職場指導員教育
大同大学留学 職場学習会
管理手法教育(6大ロス撲滅講座・原価管理講座)
一般保全教育(保全管理・機械基礎・電気基礎)
機械保全マン教育(初級・中級・上級)電気保全マン教育(初級・中級・上級)
技術・資格取得講習 国家技能検定(事前教育・受験)
法定特別教育 THP専門教育
新任工長研修 班長フォロー研修
新任班長研修
配属7年目研修
配属5年目研修
配属2年目研修
E4 D3 G1 G2 G3 G4 E3 D2 E2 D1 E1 D0
新任係長研修
★工長パワーUP
研修
新入社員教育 (技術学園)
★:選抜研修 ★:選抜研修
階層別研修
ビジネススキル
専門教育
ヒューマンスキル リスクマネジメント
専門知識
管
理
職
ス
タ
ッ
フ
コ
ー
ス
TOEIC受験
【DMK】[理系]品質調査実践講座★
【DMK】材料・製品専門講座★
ブラザー研修★
1年目フォロー(モチベーション)
3年目(ロジカルシンキング)
〈新入社員研修〉
• 社長講話/社会人の心構え/就業規則
• リスクマネジメント【入門】
• TOEIC/海外勤務者講話
• ビジネスマナー/プレゼンテーション
• 工場見学/現場実習/DMK材料製品講座
• 規律訓練/体験実習
〈RE主管教育〉
• [理系]知的財産講座(G2以下)
• [理系]他事業部研究(5年目)
• [文系]他事業部研究★(G1以下)
• [文系]総合講座(物流・商流・会計)(2年目)
3年目(キャリア開発①)
【D3前】リスクマネジメント【初級】
新任部長研修(リスクマネジメント【上級】)
【ヘル】管理監督者メンタルヘルス +ハラスメント研修(主任部員)
【D3前】事業戦略(国内・グローバル)
俯瞰塾(室長)★
経営幹部セミナー★ セカンドライフセミナー(58歳)
キャリアプランセミナー(50歳)
ダイバーシティ推進研修
【D1前】経営戦略
【D3前】経営分析実践
【D3前】リーダーシップ/コーチング実践/キャリア開発②
新任室長研修(リスクマネジメント【中級】) 新任室長研修(マネジメント)
【D2前】経営リーダーシップ
(人と組織を動かし変革を実現する)
【G1前】マーケティング基礎/原価管理/コンプラ
【G1前】コミュニケーション/コーチング基礎
【G1前】ファシリテーション/タイムマネジメント
1年目フォロー(ロジカルシンキング)
資
格
取
得
・
社
外
セ
ミ
ナ
ー
・
部
門
内
勉
強
会
・
通
信
教
育
[
理
系
]専
門
部
会︵
製
鋼
・
圧
延
・
品
証
・
二
次
加
工
・
設
備
・
鍛
造
︶
高等経営学講座★
スターセミナー★ 俯瞰塾(部長)★
〈グローバル人 材育成〉
• 海外留学★ • 海外ト
レーニー制度 ★
• 海外短期研修★ • 赴任前駐在員教
育★
• 国内留学★
スタッフコースDMK*講座
新入社員研修(走歩ラリー)
学園生活を送る女性エキスパート社員
* 「大同モノづくり改革」の略
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y ステークホルダーに対する取り組み